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1月30日のニュース

相次ぐ原発水漏れで対策指示

  • 4号機

東京電力福島第一原子力発電所で、水の凍結が原因とみられる水漏れが相次いでいることを受けて、国の原子力安全・保安院は、再発防止のために点検や対策を急ぐよう指示をしました。
福島第一原発では、29日、4号機の使用済み燃料プールを冷やす装置など合わせて14か所で水漏れが発生し、プールの冷却がおよそ1時間40分停止したり、7トンの水が漏れ出したりしました。
東京電力によりますと、いずれも放射性物質を含まない水か取り除く処理をしたあとの水で、海への流出はなく、気温の低下によって水が凍結して膨脹し、配管のつなぎ目がゆるんだり、部品が壊れたりしたのが原因とみられるということです。
福島第一原発では、前日の28日も3か所で同じような水漏れが起きていて、原子炉やプールの冷却に伴う水の管理が課題となっています。
このため、原子力安全・保安院は、再発防止のために、ほかにも水漏れが起きるおそれはないか点検するとともに、水漏れを防ぐ対策を急ぐよう指示しました。
東京電力は、冷え込みが厳しい早朝にパトロールを強化し、配管の周りを保温材で覆うほか、場合によってはヒーターで暖める対策を取ることにしていてます。
高濃度の汚染水を扱ったり、原子炉の冷却に関わったりする重要な装置では、対策はほぼ済んでいるということですが、福島第一原発がある福島県浜通り地方は、今後も気温が低い日が続く見込みで、東京電力は残る対策を急ぐことにしています。

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