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1月27日のニュース

福島の3漁協 来月も漁を自粛

東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、近海での操業を自粛している福島県の3つの漁協は、取れた魚の一部から国の暫定基準値を超える放射性物質の検出が続いていることなどから、来月の漁の再開を見送ることを決めました。
いわき市で開かれた会議には、福島県内の3つの漁協と東京電力や水産試験場の関係者などおよそ60人が集まり、漁の再開の時期について話し合いました。
会議では、ヒラメやカレイなど一部の魚から、依然として国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されていることが報告されました。
各漁協からは、放射性物質が検出されているため消費者や仲買人の理解が得るのは難しく、漁の自粛を続けるべきだという意見が出され、予定していた来月からの試験的な操業の再開を延期することを決めました。
また会議では東京電力側が、原発から20キロ圏内の海域でサンプリング検査を初めて行う意向を示し、漁協側も協力することになりました。
福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「2月の操業も見送ることになり、残念だが、福島の漁業の火を消さないためにも、いずれは試験操業を始めたい」と話していました。

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