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12月28日のニュース

貯蔵施設受け入れ福島県に要請

放射性物質を取り除く除染作業で出る大量の土などを保管するために福島県内に設ける中間貯蔵施設について、細野環境大臣は28日、佐藤知事や原発周辺の双葉郡の8つの町村長と会談し、双葉郡内の放射線量が高い地域で国が買い上げるなどした土地に設置することを正式に要請しました。
細野大臣は28日午前、まず福島県庁で佐藤知事と会談しました。
この中で細野大臣は、除染作業に伴って出る大量の土などを保管する中間貯蔵施設について、「双葉郡の中に作らせていただけないかというお願いをさせていただきたい」と述べ、避難区域を含む原発周辺の8つの町村がある双葉郡内に設置することを正式に要請しました。
そのうえで細野大臣は、設置場所に双葉郡を選ぶ理由について「被ばく線量が年間100ミリシーベルトを超す地域がまとまって存在し、通常の除染では放射線量を下げるのが困難な面がある」としたうえで、そうした地域で国が買い上げたり長期間借り上げたりする土地に、中間貯蔵施設を建設したいという考えを伝えました。
細野大臣は、知事との会談に続き、8つの町村長とも会談し、郡内への中間貯蔵施設の設置を改めて要請しました。
会談を終えた佐藤知事は「双葉郡の方々にとっては、極めてつらい厳しい話だと思っている。政府には今後、自治体や住民に丁寧に説明してほしい」と述べたうえで、要請を受け入れるかどうかについては、「町村長の話を聞いていきたい。国にもさらに詳しく話を聞いていきたい」と述べました。

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