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12月25日のニュース

放射性廃棄物保管のガイドライン公表

一定の濃度を超える放射性物質を含む汚泥やごみの焼却灰などの廃棄物の処分が滞るなか、環境省は、国による処分が来月以降に始まるまでの間、市町村が廃棄物を保管するための具体的な方法をまとめたガイドラインを公表しました。
これは25日に開かれた環境省の専門家による検討会で示されたものです。
放射性セシウムを含む汚泥やごみの焼却灰などの廃棄物のうち、濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超えるものは、特別措置法に基づいて国が来月以降、処分を行うことになっています。
しかし、国が処分を始めるまでは、各自治体が保管を求められることから、環境省は、放射性物質が地下水にしみこんだり、火災が起きたりしないための積み上げ方など、具体的な保管方法をまとめたガイドラインを公表しました。
一方で、国が処分場を確保するまでは、自治体による保管が続くことになり、住民の理解をどう得ていくかが引き続き課題となります。
また、検討会では被災地のがれきのうち、放射性セシウムの濃度が、1キロ当たり3000ベクレル以下のコンクリートについては、30センチ以上埋めれば、同じ県内で道路や防波堤などに再利用できるとする基準も示されました。
環境省はリサイクルを行うことで、がれき全体の量を減らしたいとしています。

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