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12月17日のニュース

警戒区域の除染 楢葉町から

原発事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」が完了し、今後、避難区域への住民の帰宅が課題となるなか、福島県の警戒区域などで来月以降、本格的に始まる除染について環境省は、対象の11の市町村のうち、比較的放射線量の低い楢葉町から始めることを決めました。
放射線量の高い福島県の警戒区域と計画的避難区域は、来年1月に施行される特別措置法に基づき、国が直接、除染を行うことになっています。
1月末からは道路、水道、電気といったインフラ設備を中心に先行実施し、住宅や農地などは3月末から本格的に除染を始める予定ですが、環境省が対象地域のある11の市町村のうち、最も南側に位置する楢葉町から除染を先行実施する方針を決めたことが分かりました。
楢葉町では、除染活動の拠点とするために町役場については陸上自衛隊がすでに除染を行っていますが、1月末からは役場周辺の道路や体育館、公民館などがあるおよそ4ヘクタールの地域を対象に除染を行う予定で、森林や3軒の民家も含まれます。
国は16日、原発事故の収束に向けた工程表で「ステップ2」が完了したことを受け、警戒区域などを見直す考えですが、中でも年間の被ばく線量が20ミリシーベルト未満の地域は「避難指示解除準備区域」として住民がなるべく早く帰宅できるように、除染やインフラの復旧を急ぐ方針です。
国が今週公表した放射線量の測定結果では、楢葉町は多くの地域が年間の被ばく線量が20ミリシーベルトを下回って避難指示解除準備区域になる可能性が高いとみられます。
環境省は「楢葉町は警戒区域の中でも比較的放射線量が低く、住民の早い帰還につなげることができるのではないか」としています。
環境省は、除染を行う業者を年明けに決定して1月末から作業を始める方針で、他の市町村でも放射線量が比較的低い地域を優先的に除染を行って少しでも多くの住民のなるべく早い帰宅につなげたいとしています。

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