東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

11月2日のニュース

2号機ホウ酸水注入は3月以来

東京電力福島第一原子力発電所では、燃料の核分裂反応が連続して起きる臨界が再び起きるのを防ぐため、事故直後の3月には1号機から3号機で核分裂反応を抑えるホウ酸水を注入していましたが、2号機では、3月下旬以降、2日まで注入されていませんでした。
東京電力によりますと、福島第一原発で核燃料が再び臨界するのを防ぐため、原子炉にホウ酸水を注入したのは1号機で3月12日と3月13日、2号機で3月26日、3号機では、3月13日と3月14日、それに5月15日と9月16日だということです。
しかし、最近は原子炉内の温度や圧力が下がっているなどとして、ホウ酸水は注入されず、2号機では3月26日以降、2日まで注入されていませんでした。
これについて東京電力は、臨界が起きる可能性が極めて低いとみていたため、燃料が局所的にたまって一時的に臨界が起きる可能性は想定していなかったとしています。
このため、今回のデータを分析したうえで、再び臨界が起きていたと判断された場合は、原子炉へのホウ酸水の注入を続けることや、核分裂反応を起こしやすくする水の注水量を減らすなどの対策を検討するとしています。

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