福島県議会は20日、福島県内にある東京電力の原子力発電所10基すべての廃炉を求める請願を賛成多数で採択しました。
原発が立地する道や県の議会が、原発の廃炉を求める請願を採択するのは全国で初めてです。
この請願は、福島県の市民グループがことし6月に福島県議会に提出したもので、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、福島第一原発と第二原発の合わせて10基すべてを廃炉とするよう求めています。
この請願について、福島県議会は、定例議会の最終日の20日、本会議で採決を行いました。
採決では出席した議員53人のうち5人が退席し、その結果、最大会派の自民党のほか、民主党議員らで作る会派などの賛成多数で採択されました。
原発が立地する道や県の議会が、原発の廃炉を求める請願を採択したのは今回が全国で初めてです。
福島県内の原発を巡って、東京電力は福島第一原発の1号機から4号機はすでに廃炉とすることを決めていますが、5号機と6号機、それに福島第二原発の1号機から4号機については、今後の取り扱いを具体的には決定していないとしています。
福島県議会は採択された請願書を佐藤知事に提出することにしています。
福島県議会 廃炉の請願を採択
10月20日22時50分更新