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10月18日のニュース

野田首相“除染費用を十分に確保”

野田総理大臣は、18日、福島県を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて拡散した放射性物質を取り除く除染作業などを視察しました。
このあと、野田総理大臣は記者団に対し、本格的な除染に向けて、来年度予算案で必要な費用を十分に確保する考えを示しました。
原発事故によって拡散した放射性物質を取り除くため、福島市では、市内全域を除染する計画を掲げており、18日から、比較的放射線量が高い大波地区で大規模な除染作業を始めました。
野田総理大臣は、午前、大波地区に入り、担当者から、市全体の除染に数十億円かかるなどという説明を受けながら、高圧洗浄機を使って住宅の屋根を洗浄したり、重機で庭の土の表面を削り取ったりする除染作業を視察しました。
このあと、野田総理大臣は、原発事故の影響で町全体が警戒区域に指定されている富岡町の住民370人が避難生活を送る、大玉村の仮設住宅を訪れました。
そして、野田総理大臣は個別に部屋を回り、住民が「いつまで仮設住宅に居ればいいのか、先が見えないので不安だ」などと訴えたのに対し、「元の生活に早く戻れるように、全力で除染に取り組みたい」と応じました。
また、野田総理大臣は、大玉村で取れたコシヒカリを使ったおにぎりをほおばり、福島県産の食品の安全性もアピールしていました。
一連の視察を終えた野田総理大臣は、記者団に対し「除染を徹底しなければいけないということを改めて実感した。本格的な除染に向けて、来年度予算でもしっかりと予算措置をしていきたい」と述べ、来年度予算案で除染に必要な費用を十分に確保する考えを示しました。

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