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10月17日のニュース

放射線量の推定作業大幅遅れ

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて福島県が行うすべての県民を対象にした健康調査で、問診票を基に体に受けた放射線量を推定する作業が大幅に遅れていることが分かりました。
専門家は、調査への不信感を招きかねないと指摘しています。
福島県の健康調査では、すべての住民に震災以降どこにいたのか、行動を「問診票」に記入してもらい、当時の空気中の放射線量の記録と照らし合わせ、体に受けた放射線量を推定することになっています。
このうち、およそ2万8000人を対象にした先行調査では、推定した被ばく線量を先月中に住民に通知するとしていましたが、作業が大幅に遅れ、通知は早くても今月下旬以降になることが分かりました。
遅れは、問診票の記入内容をコンピューターに入力するのに、時間がかかっているためで、福島県では、線量の推定に必要な避難先の住所が書かれていないなど、記入漏れのある問診票もあり、確認に想定以上の手間がかかっているとしています。
これについて放射線影響研究所の長瀧重信元理事長は「正確な被ばく線量の推定は、健康への影響を考える基本となるもので、遅れは調査への不信感を招きかねない。福島県は、当初公表した日程で調査を進められるよう努力すべきだ」と指摘しています。
一方、福島県は、「予定より遅れ、申し訳ない。作業を急ぐとともに、今後、住民に問診票をできるだけ丁寧に書くよう呼びかけたい」と話しています。

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