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10月13日のニュース

東電福島第一原発で地震想定訓練

東京電力は、福島第一原子力発電所で、大規模な地震を想定した訓練を、12日、事故後初めて行い、原子炉1基への注水を消防車を使って1時間余りで再開できることを確認したということで、地震が起きても安全は確保できると説明しています。
東京電力は、福島第一原発の周辺でマグニチュード8の地震が起きたと想定し、原子炉への注水が続けられるかを確かめる訓練を、事故後初めて、12日に行いました。
訓練では、原子炉への注水に使われるポンプやタンクが地震で壊れたという想定で、作業員およそ40人が、消防車に長さ300メートルのホースをつなぐなどして海水をくみ上げ、原子炉への注水を再開する手順を確かめました。
福島第一原発では、事故の収束に向けて原子炉の温度が100度を下回る「冷温停止」の状態を維持するために、地震が起きても注水を継続することが不可欠だとされています。
12日は、消防車が出動してから原子炉1基への注水を再開できるまでに、1時間10分程度かかったということです。
東京電力は、手順を見直せば、原子炉の冷却が必要な1号機から3号機までの注水を3時間ほどで再開できるとしていて、地震が起きても安全は確保できると説明しています。
今後、東京電力は、夜間や休日といった人が集まりにくい時間帯や、津波によって道路にがれきが散乱した場合でも対応できるよう訓練を重ねることにしています。

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