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9月22日のニュース

東電福島第一原発 大きな被害なし

  • 1号機
  • 2号機
  • 4号機

台風の影響で風雨が強まった東京電力福島第一原子力発電所では、建物の地下に雨水が流れ込み、たまった汚染水の水位がところによって40センチ以上上がり、またカメラなどの監視設備が一時使えなくなりましたが、大きな被害はありませんでした。
台風15号が21日夜に接近した福島第一原発では、北側の浪江町の21日の雨量が200ミリを超え、6号機のタービン建屋の地下に雨水が流れ込み、床などにたまりました。
また汚染水がたまっている1号機から4号機の原子炉建屋などにも雨水が流れ込み、1号機の原子炉建屋の地下では、水位が44センチ余り上昇したのをはじめ、2号機から4号機でも地下の水位が10センチ前後上昇しました。
さらに汚染水から塩分を取り除く装置でも雨水の影響で運転を一部止めていますが、建屋の地下の水位上昇を含め大きな被害はありませんでした。
一方、東京電力が福島第一原発の敷地内を見渡せるように設置したカメラや原子炉の注水量などを測定している装置を見るためのカメラで、一時、映像が映らなくなり、東京電力は、伝送のケーブルなどに雨水が侵入したためとみて、原因を調べています。
東京電力の原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「今回の台風による大きな被害はなかったが、カメラなどの監視設備で対策が不十分な点があった。次の台風や豪雨に向けて備えたい」と話しています。

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