東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

9月19日のニュース

原発事故相 冷温停止年内達成目指す

細野原発事故担当大臣は、ウィーンで開幕したIAEA=国際原子力機関の総会で演説し、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の温度を100度以下に継続して保つ「冷温停止状態」について、当初、来年初めまでとしていた予定を前倒しして、年内の達成を目指す方針を明らかにしました。
細野原発事故担当大臣は日本時間の19日夜、IAEAの総会で演説し、福島第一原発の事故について、国際社会からの支援に改めて感謝の意を表明したうえで、「原子炉は、処理した高レベル放射性汚染水を再利用する循環注水冷却の実現により、冷温停止状態に近づいている。使用済み燃料プールも、より安定的な冷却を達成した」と述べました。
そして細野大臣は「事故の状況は着実に収束に向かっている。政府は、工程表の『ステップ2』と位置づけている『放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅におさえられている』こと、いわゆる冷温停止状態を、予定を早めて年内をめどに達成すべく、全力を挙げて取り組む」と述べ、当初、来年初めまでとしていた予定を前倒しして、年内の達成を目指す方針を明らかにしました。
また、細野大臣は、飛散した放射性物質を取り除く除染について、IAEAと連携しながら進めるとともに、原子力の安全規制に関して、原子力安全・保安院を経済産業省から切り離し、内閣府の原子力安全委員会などと統合して、来年4月をめどに環境省の外局として「原子力安全庁」を発足させたいという考えを表明しました。

9月19日のニュース一覧