東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

9月10日のニュース

収束に向け 長期にわたる課題が山積

東京電力福島第一原子力発電所では、事故の収束に向けて、原子炉の温度を来年1月までに100度以下にすることなどを目指していますが、その後も数十年かけて、溶けた燃料を取り出したうえで、原子炉を解体して撤去しなければならず、長期にわたる課題が山積しています。
政府と東京電力は、福島第一原発の事故の収束に向けて作った工程表で、ことし7月から来年1月までの「ステップ2」で、原子炉の温度を100度以下にする「冷温停止」や、外部に漏れる放射性物質の量を大幅に抑えることなどを目指し、作業を進めています。
また、その後も、国や東京電力などの検討では、使用済み燃料プールから燃料を取り出すのが3年後の2014年度から、原子炉などから溶けた燃料を取り出すのが10年後の2021年度から、燃料の取り出しを終えて原子炉を解体し撤去するまでには数十年かかると想定されていますが、具体的な計画は決まっていません。
さらに、汚染水の処理で発生した濃度の高い放射性廃棄物や、原子炉建屋の爆発で生じた放射性物質が付着したがれきは、いずれも福島第一原発の敷地内で保管されていますが、最終的に処分する方法や場所は決まっておらず、長期にわたる課題が山積しています。

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