東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

9月2日のニュース

避難区域の詳細放射線量公表

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、政府は、「警戒区域」と「計画的避難区域」内の詳しい放射線量の測定結果を公表しました。

公表されたのは、政府がことし7月から先月にかけて「警戒区域」と「計画的避難区域」にある2696か所で行った放射線量の測定結果で、個別のデータとともに地図も公表されました。
地図は、全体が分かるものと、対象の市町村ごとに拡大したものが作製され、学校や公園など人が集まる場所を中心に細かく測定されています。
この中で、地上から1メートルの高さの放射線量が最も高かったのは、福島第一原発から1キロほどの福島県大熊町夫沢の1時間あたり139マイクロシーベルトで、この値などを基に計算した1年間の積算線量は700ミリシーベルトを超えます。
また、積算線量が100ミリシーベルトより大きくなる、1時間あたり19マイクロシーベルトを超える地点は、原発の北西方向に32キロ離れた場所まで広がっていました。
一方で、原発の北の海沿いの地域では、3キロほど離れると1時間当たりの放射線量が1マイクロシーベルトを下回り、同じ警戒区域内でも大きなばらつきがあることが改めて浮き彫りになりました。
これらの結果は、経済産業省などのホームページに掲載され、政府は放射性物質を取り除く除染計画作りなどに生かすとしています。

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