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8月26日のニュース

原発3キロ圏内 初の一時帰宅

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が高いことなどを理由に一時帰宅を認められていなかった原発から3キロ圏内の双葉町と大熊町の住民らが、26日、事故からおよそ5か月ぶりに自宅などに戻りました。原発事故で立ち入りが禁止されている原発から20キロ圏内の「警戒区域」では、ことし5月から住民の一時帰宅が行われてきましたが、3キロ圏内の住民は、放射線量の高さなどを理由に一時帰宅を認められていませんでした。この地域の住民の一時帰宅を検討してきた政府は、放射線量が安定してきたことなどから実施を決め、事故からおよそ5か月ぶりに26日初めての一時帰宅が行われています。参加しているのは、双葉町の住民64世帯、117人と、大熊町にある特別養護老人ホームの入所者の家族や職員の35人で、26日午前、警戒区域外の広野町の中継地点に県内をはじめ県外の避難先などから住民が次々に集まってきました。このあと、住民らは、防護服を身に着け、午前10時半ごろから小雨が降るなか、バスに分乗して3キロ圏内の区域に次々に向かっていきました。住民らは、自宅などにおよそ2時間滞在して貴重品や荷物などを持ち出し、午後には再び中継地点に戻る予定です。

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