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8月24日のニュース

東電10mの津波想定 直前に報告

東京電力福島第一原子力発電所では、設計段階の想定を超える10メートル以上の津波が来るおそれがあるという試算が3年前に行われましたが、東京電力が国に報告したのは、ことし3月の東日本大震災発生の直前だったことが分かりました。
東京電力によりますと、東京電力は、3年前の平成20年の春に福島第一原発での最も大きな規模の地震を想定し、津波の高さを試算したところ、設計段階の想定だった5.7メートルを大幅に超える10メートル以上の津波が来るおそれがあるという結果をまとめていました。
これを受けて、東京電力は原発の津波対策に取り組んでいる土木学会に対し、調査を委託しましたが、新たな津波への備えは行いませんでした。
この試算結果について、原子力安全・保安院は、24日の記者会見で、東京電力から報告を受けたのが、東日本大震災発生の4日前に当たる3月7日だったことを明らかにしました。
保安院の担当者は、東京電力に対して、報告書を速やかに提出するとともに、設備面の対応も必要ではないかと口頭で指導したということです。
福島第一原発では、大震災による津波の高さが13.1メートルに達し、非常用の発電機が浸水するなどしてすべての電源が失われ、原子炉の燃料が溶け落ちる「メルトダウン」につながりました。
これについて、東京電力の松本純一本部長代理は「試算はある状況を仮定したうえでの計算で、調査や研究のために行ったものなので、対策を取ったり公表したりすることは考えていなかった」と話しています。
一方、原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は「保安院として、今回の大津波を事前に十分評価できていなかったことは大変問題だと考えている」と話しています。

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