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8月12日のニュース

2・3号機取水口付近 濃度やや上昇

  • 2号機
  • 3号機

東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水の調査で、11日に2号機と3号機の取水口付近で採取した海水の放射性セシウムの濃度は、前の日に比べやや上昇しましたが、大きな変動はありませんでした。
福島第一原発周辺では、東京電力が、原発の取水口付近のほか沿岸や沖合で海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。
このうち2号機の取水口付近では、海水1cc当たりセシウム134が国の基準の7倍の0.42ベクレル、セシウム137が4.4倍の0.4ベクレル検出され、濃度はいずれも前の日に比べてやや上昇しました。
この場所は、4月に国の基準の110万倍のセシウム137が検出されたあと減少傾向が続き、今月2日には0.48倍とこれまでで最も低くなっています。
また、3号機の取水口付近では、セシウム134が国の基準の5.8倍の0.35ベクレル、セシウム137は4.6倍の0.41ベクレルで、濃度はいずれも前の日に比べてやや上昇しました。
このほか、沿岸と沖合の合わせて16か所で11日に採取した海水や、宮城県と茨城県の沖合の合わせて11か所で今月9日と10日に採取した海水からは、いずれも放射性物質は検出されませんでした。
東京電力は「放射性物質の濃度の変動はこれまでの範囲内で、汚染水の新たな流出はないとみられる」としています。

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