東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

8月4日のニュース

2・3号機取水口 濃度は上昇

  • 1号機
  • 2号機
  • 3号機
  • 4号機

東京電力福島第一原子力発電所の周辺で行われている海水の調査で、3日に2号機と3号機の取水口付近で採取された放射性セシウムの濃度は、これまでで最も低かった前の日を上回りましたが、東京電力は「大きな変動はなく、汚染水の新たな流出はない」とみています。
福島第一原発周辺では、東京電力が原発の取水口付近のほか、沿岸や沖合で海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。
このうち、2号機の取水口付近で3日に採取した海水からは、1cc当たりセシウム134が国の基準の4.3倍の0.26ベクレル、セシウム137が3.1倍の0.28ベクレル、それぞれ検出されました。
この場所は、4月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後にセシウム137が国の基準の110万倍の濃度で検出されましたが、その後、減少傾向が続き、前の日はこれまでで最も低くなりましたが、その値より上昇しました。
また、3号機の取水口付近でも、セシウム134が国の基準の3.7倍の0.22ベクレル、セシウム137が2.6倍の0.23ベクレル、それぞれ検出され、最も低かった前の日を上回りました。
このほか、沿岸と沖合合わせて10か所の調査では、沿岸の2か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも国の基準を下回りました。
東京電力は「大きな変動はなく、汚染水の新たな流出はない」とみています。
一方、先月11日に3か所で採取した海水からは放射性ストロンチウムも検出され、このうち1号機から4号機の取水口内では、国の基準を上回りましたが、沿岸2か所は下回りました。

8月4日のニュース一覧