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7月30日のニュース

3号機取水口付近で濃度上昇

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東京電力福島第一原子力発電所の周辺で行われている海水の調査で、29日に3号機の取水口付近で採取された放射性セシウムの濃度は前の日を上回りましたが、東京電力は、「変動の範囲内で新たな汚染水の流出はない」と見ています。
福島第一原発周辺では、東京電力が原発の取水口付近のほか沿岸や沖合で海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。
3号機の取水口付近で29日に採取した海水からは、1ccあたり、▽セシウム134が国の基準の23倍に当たる1.4ベクレル、▽セシウム137が17倍に当たる1.5ベクレルそれぞれ検出されました。
前の日は▽セシウム134が基準の7.3倍、▽セシウム137が5倍でしたが、それよりともに3倍余り上昇しました。
この場所は、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍に当たるセシウム134が検出されましたが、その後、減少傾向が続いていました。
また、4月に基準の750万倍の濃度が検出された2号機の取水口付近の海水のヨウ素131は、前日に続き29日も検出されませんでした。
このほか沿岸と沖合の12か所で行った調査では、2か所から放射性セシウムが検出されましたが、いずれも国の基準を下回りました。
東京電力は「放射性物質の濃度は変動の範囲内で新たな汚染水の流出はない」とみています。

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