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7月28日のニュース

循環注水冷却 稼働率は63%

東京電力福島第一原子力発電所で建物の地下にたまった汚染水を浄化する装置の稼働率は、およそ63%と目標を下回り、来月上旬までに汚染水を安全な水位にまで減らすとしていた計画は、ほぼ2か月遅れる見通しとなりました。
福島第一原発では、建物の地下にたまっている放射性物質に汚染された水を浄化し、原子炉の冷却に用いる「循環注水冷却」のシステムが本格的に稼働しています。
このシステムの要となる放射性物質を取り除く浄化装置の26日までの稼働率を東京電力が調べた結果、先月17日からの試運転を含めて63%と、目標の70%を下回りました。
東京電力では、地下にたまっている汚染水を浄化装置で減らし、来月上旬には安全な水位にまで下げる計画でしたが、計画は、ほぼ2か月遅れの9月下旬にずれ込む見通しとなりました。
浄化装置の処理能力が設計よりもおよそ30%下回っているのに加え、トラブルによって装置がたびたび停止しているのが主な原因で、東京電力は「初期のトラブルの原因はほぼ解決しており、今後は稼働率の向上を目指していく」としています。

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