東京電力・福島第一原子力発電所で、汚染水の浄化設備のうちの塩分を取り除く装置が24日から故障していた問題で、故障の原因は、タンクの設定ミスだったことが分かり、東京電力は25日午後、設定をし直したうえで装置の通常の運転を再開しました。
福島第一原発では、汚染された水を浄化する設備のうち、放射性物質を取り除いたあとに塩分を除去する装置で24日昼前、ポンプの異常を知らせる警報が鳴り、装置は自動停止しました。
東京電力の調べで、故障の原因は、ポンプにつながっているタンクの水位を誤って、低く設定していたためだったことが分かりました。
東京電力は、タンクの設定をし直したうえで、25日午後1時、通常の運転を再開しました。
福島第一原発では、先月下旬から汚染水を増やさずに原子炉を冷やす「循環注水冷却」のシステムが稼働していて、国と東京電力は、19日、原子炉などの「安定的な冷却」に到達したとする評価をまとめましたが、設定ミスなどで故障が相次いでいます。
東京電力は「浄化設備全体がまだ安定的に稼働できていないので、信頼性の向上が必要だ」としています。
浄化設備故障 原因は設定ミス
7月26日5時35分更新
- 汚染水貯蔵タンク