東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

7月22日のニュース

安全委 線量調査の考え方示す

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、国の原子力安全委員会は、文部科学省などが行っている放射線量の調査、いわゆる「モニタリング」について、今後は放射線量が高い場所をより詳しく調べるなど、住民の被ばく線量を推定したり、減らしたりすることに重点を置くべきだとする考え方を示しました。
これは国の原子力安全委員会が21日の会合で示したものです。
それによりますと、これからのモニタリングは、住民がこれまで受けた被ばく線量や今後予想される被ばく線量の推定や、被ばく線量を減らすための方法の検討、それに避難区域などの解除や変更の判断に役立てることに、より重点を置くべきだとしています。
そのためには、中長期的に放射線量がどのように変化するかを監視することや、特に放射線量が高い場所をより詳しく調べることが必要だとしています。
モニタリングを巡って、政府は、文部科学省などの省庁や県、それに東京電力など、それぞれが実施し公表している内容を一元的に管理することを検討しています。
原子力安全委員会は、21日示した考え方に基づいて、現在行われているモニタリングの地点や頻度などを見直してほしいとしています。

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