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7月21日のニュース

原発の汚染水 台風の雨で増加

  • 1号機

東京電力福島第一原子力発電所では、台風に伴う雨で地下にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の水位が上昇していて、東京電力で注意深く監視を続けることにしています。
台風6号の接近に伴って、福島第一原発の北にある福島県浪江町では、19日の降り始めから21日午前11時までに115ミリの雨が降りました。
福島第一原発では、水素爆発で1号機などの原子炉建屋の屋根が大きく壊れているため、降った雨はそのまま建物の地下に流れ込み、たまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の水位は、1号機の原子炉建屋の地下で、21日午前7時の時点で20日より44センチ上昇しました。
東京電力によりますと、今のところ汚染水があふれ出すおそれはないということですが、今後もしばらく水位の上昇が続くとみられ、注意深く監視しています。
一方、この汚染水について東京電力は、くみ出して処理し再び原子炉の冷却に用いる「循環注水冷却」を先月から始めていますが、この水処理設備が21日午前8時40分ごろ停止したということです。
東京電力によりますと、設備は電源工事のため21日の午後、いったん止める予定でしたが、その準備作業で誤って止めてしまったということです。
設備の停止は予定より7時間ほど早くなり、その分、汚染水の処理量が少なくなりますが、これまでに処理された水が確保できているため原子炉への注水は継続しているということです。

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