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7月19日のニュース

汚染水や被ばく対策に課題

事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」を巡って、高濃度の汚染水を浄化して再び原子炉に戻す「循環注水冷却」では、要となる浄化装置で運転開始から1か月がたってもトラブルが多発しているほか、作業員の被ばく管理がいまだに徹底されていないなど、多くの課題が残されたままです。
浄化装置は、高濃度の汚染水を増やさない対策として、先月、アメリカ製とフランス製の装置が本格的な運転を始め、18日までに汚染水2万3000トン余りを処理しました。
しかし運転の開始直後からトラブルによる停止を繰り返し、先週もフランス製の装置で放射性物質を取り除くための薬剤を投入するホースから水漏れが起きるなどしたため、この1週間で4回、運転を中断しました。
浄化装置の最新の稼働率は73%で、東京電力が最終的な目標にしている90%には至っていません。
東京電力は、来月上旬にも今の浄化装置の補完的な役割を果たす、日本の企業が製造した新しい浄化装置の運転を始めたい考えです。
また、収束作業が長期化するなかで、作業員の被ばくの問題も指摘されています。
現場で働く作業員のうち、緊急時の被ばく量の限度である250ミリシーベルトを超えているのは、事故発生後6人に上っています。
さらに作業員およそ1500人が定期的に受診する被ばく量の測定を終えておらず、経済産業省の原子力安全・保安院は、東京電力に対して放射線を管理する現地要員を増やすことなどの対策を取るよう指示しています。

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