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7月16日のニュース

3号機取水口 前日とほぼ同じ

  • 2号機
  • 3号機

東京電力が福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果です。
15日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はありませんが、最も高い値を示した3号機の取水口付近のセシウム134は、前の日とほぼ同じ基準の30倍となっています。
福島第一原発周辺では、東京電力が原発の取水口付近のほか沿岸や沖合で海水を採取し、含まれる放射性物質の濃度を調べています。
15日、3号機の取水口付近で採取した海水からは、セシウム134が国の基準の30倍にあたる1ccあたり1.8ベクレル、セシウム137は基準の22倍にあたる2ベクレルが検出され、いずれも前の日とほぼ同じ濃度でした。
この場所は、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍にあたるセシウム134が検出されましたが、その後、値は減少傾向が続いています。
一方、4月に基準の750万倍の濃度が検出された2号機の取水口付近の海水のヨウ素131は、基準の0.78倍でした。
また、沿岸と沖合12か所で行った調査では、沿岸の2か所で放射性セシウムが検出され、このうち▽5号機と6号機の放水口から北側に30メートル付近では、基準の2.1倍の濃度でした。
東京電力は「海水の放射性物質の濃度は、横ばいか若干の減少傾向にある」としています。

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