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7月10日のニュース

原発事故作業員“心のケア”

東京電力福島第一原子力発電所の事故収束に向けた対応に当たる作業員は、被ばくへの不安を抱えるなど、精神面での支援が必要な人が少なくないとみられ、10日から専門家による支援が始まります。
福島第一原発の作業員の健康管理を巡っては、東京電力が今月1日、原発の敷地内に「救急医療室」を設置し、被ばくや救急医療の専門医を24時間態勢で常駐させる取り組みを始めました。
一方で、作業員の精神面では、被ばくへの不安を抱えていたり、みずからも被災して避難生活を送っていたりと、支援が必要な人が少なくないという指摘が根強く、対応が急がれていました。
このため、政府と東京電力でつくる統合対策室は、精神科の医師など心のケアの専門家を月に1回のペースで現地に派遣することになり、10日がその1回目となります。
専門家は、福島第二原発に2日から4日程度滞在して作業員全員を対象にしたストレスのチェックを行い、必要に応じてカウンセリングや専門の医療機関の紹介などを行うということです。
統合対策室は「事故収束への対応が長期化するなかで、熱中症の予防など“体の健康”への対応はもちろんだが、“心の健康”面での支援もしっかり行いたい」としています。

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