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7月8日のニュース

3号機 窒素注入で配管接続へ

東京電力福島第一原子力発電所の3号機では、水素爆発を防ぐための窒素の注入に向けて、8日、作業員が原子炉建屋に入り配管の接続箇所の確認作業を行いました。
9日以降、配管の接続作業を始める予定ですが、作業は当初の予定より遅れていて、計画どおり17日までに窒素の注入ができるか予断を許さない状況です。
福島第一原発の3号機は、水素爆発を防ぐため格納容器への窒素の注入が計画され、窒素を入れる配管を格納容器につなぐ接続箇所をカメラを取り付けたロボットで撮影する予定でしたが、作業用の台が障害になって配管をつなぐ場所が確認できませんでした。
このため8日午後1時半すぎから作業員が10分ほど原子炉建屋に入って、窒素を入れる配管の接続箇所の確認作業を行いました。
その結果、配管は事前の計画どおり格納容器につなげられることが確認され、9日以降、配管の接続作業を始めることにしています。
事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」では、原子炉の安定的な冷却と共に水素爆発の防止が柱の1つで、細野原発事故担当大臣は、水素爆発が確実に起きない状況を確認し、17日をめどに「緊急時避難準備区域」の解除に向けた検討を始める考えを示しています。
一方で、窒素の注入は配管の接続作業が当初の予定より遅れているうえ、経済産業省の原子力安全・保安院による安全確認作業にも数日かかるとみられることから、窒素の注入が計画どおり17日までにできるかは予断を許さない状況です。

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