東京電力福島第一原子力発電所の事故で、緊急時の限度を超える被ばくが疑われていた3人の男性作業員は、その後の検査で、最大で475ミリシーベルトと緊急時の限度の2倍近い被ばくをしていたことが新たに分かりました。
福島第一原発の事故では、これまで3人の男性作業員が678ミリシーベルトから352ミリシーベルトと、緊急時の限度である250ミリシーベルトの最大で2.7倍に当たる被ばくをしたほか、4人の男性作業員も限度を超える疑いがあるとされていました。
その後の詳しい検査で、4人のうち3人の被ばく量は、それぞれ475ミリシーベルト、359ミリシーベルト、308ミリシーベルトで、限度の1.9倍から1.2倍程度に当たることが新たに分かりました。
東京電力によりますと、いずれも放射性物質を吸い込んだことによる「内部被ばく」が大半を占めるということです。
3人はいずれも年齢が20代で、1号機と2号機の中央制御室で電源の確保などの作業に当たっていたということで、内部被ばくを防ぐためのマスクをしていたものの、着用の状態が十分でなかったとみられています。
東京電力は、残る1人についても専門機関に詳しい検査を依頼しています。
作業員 限度の2倍近い被ばく
7月7日21時15分更新