東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

7月6日のニュース

“海底ストロンチウム未検出”

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、文部科学省が宮城県から茨城県の沖合の海底の土を調べた結果、放射性ストロンチウムは検出されなかったと公表しました。
ただ、国の原子力安全委員会は、ストロンチウムがないと確定的なことは言えないとして、微量であっても検出できる測定方法で調べるよう求めています。
放射性ストロンチウムは、体内に吸い込むと骨に蓄積してがんを引き起こすおそれがあるとされ、東京電力が先月、福島第一原発から南北に20キロ離れた場所の沖合3キロの地点で調査した結果、海底の土から検出されました。
文部科学省も、宮城県岩沼市から茨城県ひたちなか市までの沖合10キロから30キロの6つの地点で海底の土を調べた結果を5日、公表しましたが、いずれの地点からも放射性ストロンチウムは検出されなかったということです。
ただ、今回は、1キログラム当たり0.8ベクレルより少ない量は検出できない測定方法だったことから、文部科学省に助言する立場の国の原子力安全委員会は、「今回の方法ではストロンチウムがないと確定的なことは言えない。ストロンチウムがどのように広がっているか明らかにするためにも、次回は微量でも検出できる方法で測定してもらいたい」と求めています。
放射性ストロンチウムを巡っては、農林水産省も茨城県沖や千葉県沖でとれた魚介類を対象に影響を調べていますが、これまでのところ検出されていません。

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