東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

7月5日のニュース

3号機 ロボットで放射線量測定へ

東京電力福島第一原子力発電所の3号機では、水素爆発のおそれをなくすための窒素の注入に向けて、原子炉建屋内部の放射線量が下がったか確認する必要があり、ロボットによる測定の準備が進められています。
福島第一原発の3号機では、水素爆発のおそれをなくすため格納容器に窒素を注入する対策が1号機から3号機の中で唯一、まだ実施されておらず、東京電力が準備を急いでいます。
高い放射線量のため作業が阻まれてきた原子炉建屋の内部では、床の一部に放射線を遮る効果のある鉄板を敷き詰める作業が4日まで行われ、5日は、放射線量の測定の準備が進められています。
測定は、放射線の強さを色で表すことのできる特殊なカメラをロボットに搭載し、建屋の外から遠隔操作する方法で行われるということです。
東京電力は、6日にも測定を行って放射線量が下がったか確認したうえで、窒素の注入に使う配管などを調べることにしていて、問題がなければ計画どおり今月17日までに注入を始めたいとしています。
窒素の注入を巡っては、細野原発事故担当大臣が水素爆発が確実に起きない状況を確認したうえで、今月17日をめどに「緊急時避難準備区域」の解除に向けた検討を始めたいという考えを示していて、計画どおり実行できるかが焦点となっています。

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