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7月4日のニュース

3号機 放射線量下げる作業進める

東京電力福島第一原子力発電所3号機で、水素爆発を防ぐための格納容器への窒素の注入を急ぐとして、準備の妨げとなっている、原子炉建屋内の放射線量を下げるための作業が進められています。
福島第一原発の事故収束に向けた工程表では、1号機から3号機で、水素爆発のおそれをなくすため、今月17日までに格納容器に窒素を注入する計画で、残る3号機で準備が進められています。
しかし、窒素を注入する配管がある3号機の原子炉建屋の中は、ロボットを使った床の清掃作業のあとも、1時間当たりの放射線量が50ミリシーベルトから186ミリシーベルトと高く、作業の妨げとなっています。
このため東京電力は、床に鉄板を敷き詰めて放射線量を下げるとして、3日、50枚余りの鉄板を建屋の内部に運び込み、2枚以上重ねて敷きました。
4日は、鉄板と鉄板の隙間を埋める作業が行われていて、東京電力はこの対策で、放射線量を現在の3分の1程度に抑え、今月8日にも配管をつなぐ作業を行い、工程表どおり、今月17日までに注入を始めたいとしています。
工程表のステップ1では、原子炉の安定的な冷却とともに水素爆発を防ぐことが重要な要素で、細野原発事故担当大臣も、水素爆発が確実に起きない状況を確認したうえで、今月17日をめどに緊急時避難準備区域の解除を検討したいという考えを示しています。

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