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7月2日のニュース

取水口付近 濃度ほぼ変動なし

  • 2号機
  • 3号機

東京電力が福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果です。
原発の取水口付近で1日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はなく、最も高い値を示した3号機の取水口付近では、前の日とほぼ同じ基準の68倍となっています。
福島第一原発周辺では、東京電力が原発の取水口付近のほか、沿岸や沖合で海水を採取し、含まれる放射性物質の濃度を調べています。
1日に採取した海水で最も高い値を示したのは、3号機の取水口付近で、放射性のセシウム134が1cc当たり4.1ベクレル検出されました。
これは国の基準の68倍に当たる濃度で、前の日とほぼ同じ値です。
この場所は、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍に当たる放射性物質が検出されましたが、その後、値は減少傾向が続いています。
また、4月に国の基準の750万倍に当たる放射性のヨウ素131が検出された2号機の取水口付近の海水からは、前の日とほぼ同じ、基準の9倍に当たるヨウ素131が検出されました。
一方、福島第一原発の沿岸と沖合12か所で行った海水の調査では、沿岸の3か所で放射性のヨウ素やセシウムが検出されましたが、いずれも国の基準以下でした。
東京電力は「放射性物質の濃度はほぼ横ばいで変化はないため、新たな高濃度の汚染水の漏れはないと考えている。引き続き分析を行っていく」としています。

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