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6月29日のニュース

福島 全県民対象の健康調査を準備

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて福島県が行うすべての県民を対象にした健康調査で、震災直後からの行動などを記入してもらう問診票の発送に向けた準備作業が始まりました。
福島県の健康調査で使う問診票の発送に向けた準備作業は、福島市にある県立医科大学で始まりました。
健康調査は原発事故による被ばくの影響などを調べるため、およそ200万人のすべての県民を対象に行うもので、27日から一部の地域で先行調査が始まっています。
担当の職員たちは、震災直後からの行動などを記入してもらう問診票とともに、記憶をたぐり寄せるきっかけにしてもらおうと原発での出来事をまとめた文書などを封筒に入れていました。
問診票は主に、原発事故以降の屋内にいた時間帯や屋外で活動していた時間帯などを当時の放射線の記録と照らし合わせて住民の被ばく線量を推定するために使われます。
30日、担当者が猪苗代町の避難所を訪れ、およそ300人に直接手渡して調査への協力を求めるということです。
準備に当たった県立医科大学の根本達弥主幹は「被ばく線量を推定するうえで、調査票は大切です。できるだけ早く準備を進めていきたい」と話していました。

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