東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

6月28日のニュース

2号機取水口付近 濃度低下

  • 1号機
  • 2号機
  • 3号機
  • 4号機

東京電力が、福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果です。
1号機から4号機の取水口付近で、27日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はなく、最も高い値を示した2号機の取水口付近では、海水の放射性ヨウ素の濃度は、国の基準の30倍と、3日ぶりに低下しました。
福島第一原発周辺では、東京電力が、原発の取水口付近のほか、沿岸や沖合で海水を採取し、含まれる放射性物質の濃度を調べています。
27日に採取した海水で最も高い値を示したのは、2号機の取水口付近で、放射性のヨウ素131が1cc当たり1.2ベクレル検出されました。
これは国の基準の30倍に当たる濃度で、前の日の40倍を下回り、3日ぶりに低下しました。
この場所では、4月に作業用のたて穴から高濃度の汚染水が流れ込み、基準の750万倍のヨウ素131が検出されましたが、その後、値は下がり、変動はあるものの、数倍から百数十倍の間で推移しています。
先月、同じように汚染水が流れ出た3号機の取水口付近の海水の放射性物質の濃度は、▽セシウム134が国の基準の12倍、▽セシウム137が8.6倍と、いずれも前の日の半分程に低下しました。
一方、福島第一原発の沿岸と沖合、合わせて14か所で行った海水の調査では、沿岸の4か所で放射性セシウムが検出され、このうち1か所で国の基準を僅かに上回りました。
茨城県の沖合3キロの5か所で行った調査では、いずれも放射性物質は検出されませんでした。
東京電力は「海水の放射性物質の濃度は、ほぼ横ばいか減少傾向で、汚染水の新たな漏えいもないとみられる。今後も監視を続けていく」としています。

6月28日のニュース一覧