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6月26日のニュース

2号機も格納容器窒素注入へ

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東京電力福島第一原子力発電所の2号機では、水素爆発を防ぐため国の了解が得られしだい格納容器への窒素の注入を始めることにしています。
窒素を注入すると格納容器の中にある放射性物質を含んだ気体が僅かに外に押し出されるおそれがあるため、東京電力は周辺の放射線測定を強化するとしています。
福島第一原発では、原子炉の安定した冷却に向けて、汚染水を浄化して原子炉に注水するための作業が進められています。
ところが、原子炉の冷却を進めると蒸気が減る分、原子炉の燃料が損傷したり水が放射線で分解したりして発生した水素の割合が高くなり、酸素と反応して水素爆発を起こすおそれが出てきます。
このため東京電力は、原子炉を覆う格納容器に水素爆発を防ぐ効果のある窒素を注入する方針で、1号機については4月から実施しています。
2号機も準備が整ったことから、24日、経済産業省の原子力安全・保安院に窒素を入れた際の影響評価を報告しました。
この中で東京電力は、可能性は低いものの窒素を入れると格納容器の中にある放射性物質を含んだ気体が僅かに外に押し出されるおそれがあるとして、周辺での放射線の測定を強化するとしています。
こうした評価について原子力安全・保安院の了解が得られしだい、2号機に窒素を注入することにしています。
一方、3号機については、原子炉建屋の中の放射線量が高いため、窒素を入れる準備作業ができない状態が続いていて、東京電力は作業環境の改善を急ぎ窒素を注入することにしています。

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