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6月24日のニュース

2号機取水口の濃度再び上昇

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東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、23日、2号機の取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素の濃度は国の基準の25倍と、これまでで最も低くなった前の日から再び上昇しました。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で、23日採取した海水から放射性のヨウ素131が1cc当たり1ベクレルが検出されました。
これは国の基準の25倍に当たる濃度で、調査が始まってから最も低くなった前の日の7.8倍から再び上昇しました。
この場所では4月に作業用のたて穴から高濃度の汚染水が流れ込み、基準の750万倍のヨウ素131が検出されています。
また、先月、同じように汚染水が流れ出た3号機の取水口付近の海水の放射性物質の濃度は、セシウム134が国の基準の11倍、セシウム137が7.6倍と、前の日の半分程度に低下し、調査を始めてから最も低くなりました。
一方、福島第一原発の沿岸と沖合の7か所で行った海水の調査では、3か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも国の基準以下でした。
東京電力は「海水の放射性物質の濃度は、全体として、ほぼ横ばいか、低下する傾向で汚染水の新たな漏えいもないとみられる」としています。

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