東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

6月23日のニュース

海水浴場など 放射線量で指針

原発事故を受けて海水浴場などでの放射性物質への懸念が高まるなか、環境省は、海や川で泳いでも問題がない放射性物質の濃度を、水1リットル当たり50ベクレルなどとする指針をまとめました。
各地の海水浴場などでこれまでに行われた調査で、この濃度を超える放射性物質が検出された例はないということです。
この指針は、本格的な夏を前に海水浴場や川の遊泳場などを管理する各県の要望を受けて、環境省がまとめたものです。
検討にあたっては、海水浴などのように、日常の生活ではなくレジャーを楽しむ機会での被ばく量はできるだけ抑えることが望ましいという意見が専門家から出され、飲料水より低い濃度が設定されました。
新たな指針によりますと、泳いでも問題がない海水などの放射性セシウムは、1リットル当たり50ベクレルで、7月と8月の2か月間、小学生が毎日5時間泳いで水を1リットル飲んだとしても、放射線の積算量は、1年間に浴びても差し支えないとされる限度の1ミリシーベルトの10%以下にとどまるということです。
環境省によりますと、茨城県や千葉県など自治体が自主的に行っている海水浴場などの調査では、これまでに今回の指針の濃度を超える放射性物質が検出された例はないということです。
環境省は、自治体が月に1度ほど海水浴場などのモニタリングを行うことが望ましいとする通知を、24日、都道府県に出すことにしています。

6月23日のニュース一覧