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6月23日のニュース

汚染水 決まりどおりに流れず

東京電力福島第一原子力発電所にある高濃度の汚染水の浄化設備で、アメリカ製の装置が放射性物質を予定より取り除けなかった問題で、汚染水が装置の中を決められたとおりに流れていなかったことが分かりました。
原因は、流れを切り替える弁の状態を示す表示が誤っていたためで、東京電力は、23日午前1時前に浄化設備の試験運転を再開させました。
福島第一原発では、高濃度の汚染水の浄化設備のうち、アメリカ製の装置で、放射性のセシウムの濃度を1000分の1程度に下げる計画でしたが、試験運転では100分の1程度にしか下げられていないことが22日に明らかになり、東京電力は、装置内部の汚染水の流れが偏っている可能性があるとみて調べていました。
その結果、装置の4系統のうちの1系統で、汚染水がセシウムを取り除く「吸着塔」と呼ばれる部分を3台分通過すると決められていましたが、一部が1台しか流れなかったことが分かりました。
原因は、流れを手動で切り替える弁の「開閉」の状態を示す表示が誤っていたためで、東京電力は、同じ役割の弁を点検したうえで、23日午前0時45分ごろ試験運転を再開させました。
福島第一原発では、原子炉への注水によって発生する汚染水がたまり続けているのが課題となっていて、解決のカギを握る浄化設備では、17日に本格運転を始めたものの、僅か5時間で中断しています。
東京電力は、機器の調整をしながら試験運転を続けていますが、「本格運転の見通しは今のところ立っていない」としています。

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