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6月21日のニュース

前橋 汚泥処分困難で倉庫保管

下水処理施設の汚泥などから放射性物質が各地で相次いで検出されている問題で、政府は先週、一定の濃度以下のものについては埋め立て処分ができるなどとする方針を発表しましたが、前橋市は、埋め立て処分する場所をすぐに確保するのは難しいとして、下水処理施設の敷地内に新たな倉庫を建設して、当面、汚泥を保管していくことになりました。
前橋市の「前橋水質浄化センター」では、汚泥の焼却灰などから放射性物質が検出されたため、コンクリート製品の原料などとして出荷できなくなり、敷地内の倉庫で保管していますが、あと1か月ほどで満杯になる見通しです。
政府は先週、一定の濃度以下のものについては埋め立て処分ができるなどとする方針を発表しましたが、前橋市では、埋め立て場所をすぐに確保するのは難しいのが現状です。
このため市は、下水処理施設の敷地内に新たな倉庫を建設して、当面、汚泥を保管していくことになり、早ければ今週中にも着工することになりました。
倉庫はおよそ200平方メートルの平屋建てで、およそ半年分の焼却灰を保管できるということです。
倉庫の壁の厚さは30センチと15センチで、放射線を10分の1に遮ることができるとした国の指針の2倍で設計しています。
建設費はおよそ2000万円で、前橋市は「市民の安全を守るための応急処置であり、国には焼却灰などを処理できる施設や場所を具体的に示してもらいたい」と話しています。

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