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6月19日のニュース

浄化設備停止 原因解明実験へ

東京電力福島第一原子力発電所で汚染水対策の鍵を握る浄化設備で、17日に本格運転を始めたあと放射線量が上がって停止した問題で、東京電力は、放射性物質を含む油などが想定を超えて設備の一部に流れ込んだ可能性があるとして、19日夜にも油を取り込む素材などを使って原因を調べる実験を始めることにしています。
福島第一原発では、たまり続ける高濃度の汚染水から放射性物質を取り除く浄化設備が、17日夜、本格的な運転を始めましたが、設備のうち「吸着塔」と呼ばれる装置の入り口付近にある油などを取り除く容器で放射線量が上昇し、浄化設備は僅か5時間で停止しました。
放射線量は容器の交換の目安となる1時間当たり4ミリシーベルトに達していましたが、計画では、交換までに1か月程度の余裕があるとみていました。
このため東京電力は、放射性物質を含んだ油や汚泥などが想定を超えて装置に流れ込み、放射線量が急激に上がった可能性があるとして、油を取り込む素材や、すでに使っている素材などを比較して原因を調べる実験を、19日夜にも始めることにしています。
しかし、この実験の結果によっては、浄化設備の運用方法を見直す必要があり、汚染水対策の鍵を握る浄化設備は、本格運転の再開の具体的な見通しは立っていないということです。
高濃度の汚染水は、原子炉への注水で1日500トンほどのペースで増え続けていますが、移送先も満水に近づいていて、浄化装置が本格運転をしないと、あと1週間程度で施設からあふれるおそれがあり、東京電力は相次ぐトラブルの原因と対策を急いでいます。

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