東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

6月19日のニュース

2号機建屋 19日夜から扉開放へ

東京電力福島第一原子力発電所の2号機では、原子炉建屋内の湿度が極めて高く収束作業が進まないため、19日午後8時から建屋の扉を開けることになりました。
東京電力は、扉を開けても周辺環境への影響はほとんどないとしています。
福島第一原発の2号機の原子炉建屋では、格納容器や使用済み燃料プールから出たとみられる水蒸気の影響で湿度が99.9%と極めて高く、収束に向けた作業を行えない状態が続いています。
東京電力は湿度を下げるため、建屋の扉を開けたままにして換気を行うことを決め、今月11日から浄化装置を使って、建屋内部の空気中の放射性物質の濃度を下げてきました。
そして、2号機の原子炉建屋の扉について、午後8時から途中まで開ける作業を始め、問題がなければ、20日午前4時ごろにも全開にすることにしています。
東京電力は扉を開けて放出される放射性物質による新たな被ばく量を試算し、原発の敷地内で1時間当たり0.0014マイクロシーベルトで、1年間に換算すると、一般の人が浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを十分に下回ると評価しました。
東京電力の松本純一本部長代理は、記者会見で「扉を開放しても周辺環境への影響はほとんどない」と話しています。
また、扉の開放について、福島県と地元の13市町村に事前に説明を行ったということです。
東京電力は扉を開放したあと、建屋内部での放射線量の調査や計器の調整など収束作業を始めることにしています。

6月19日のニュース一覧