東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

6月17日のニュース

自衛隊員1人 限度近い被ばく

防衛省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、対応に当たった自衛隊員について、1人の放射線の被ばく量が、累積で、当時、緊急時の被ばく限度に近い80ミリシーベルト余りに達していたと発表しました。
これは、防衛省が17日発表したものです。
それによりますと、東京電力福島第一原発の事故直後の3月12日と13日に、原子炉の冷却作業などに当たった陸上自衛隊員20人のうち、40代の男性隊員1人の放射線の被ばく量が累積で80.72ミリシーベルトに達していたということです。
防衛省は、これまで原発の対応に当たった自衛隊員の被ばく量について、22.7ミリシーベルトが最高値だと説明してきましたが、今回の値は、そのおよそ4倍で、当時、緊急時の被ばく限度としていた100ミリシーベルトに近い値です。
この隊員以外についても、8人が、これまで説明していた最高値の被ばく量を超えていたということです。
防衛省は、放射線の被ばく量を修正したことについて、隊員の中には、線量計を東京電力から借りていたケースがあり、これらについて数値の確認を怠っていたと説明しています。
ただ、防衛省によりますと、これらの隊員は今のところ健康状態に異常はないということです。

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