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6月17日のニュース

原発作業員の安全管理求める

東京電力福島第一原子力発電所で、緊急時の被ばく限度を超える作業員が相次いでいることを受けて、全国の労働組合などで作る労働団体が、原発の作業員の被ばく線量の管理を徹底するよう、厚生労働省などに要望しました。
要望したのは、全国の労働組合や医師などで作る「全国労働安全衛生センター連絡会議」のメンバーです。
メンバーらは17日、東京都内で厚生労働省の担当者らと面会し、原発で働く作業員の緊急時の被ばく限度を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた経緯の説明を求めたほか、被ばく限度を超えた作業員が相次いでいることを受けて、作業員の被ばく線量の管理を徹底することなどを求めました。
これに対して厚生労働省の担当者は「被ばく限度を超えることは、労働者を守る観点からあってはならないことだ。250ミリシーベルトは守るべき限度の数値と考えている」と述べました。
そのうえで「被ばくをできるだけ抑えるために、個別のデータベースを作成し、長期的な健康管理につなげていく」と述べました。
参加者からは「放射線に詳しい作業員を確保するよう指導すべきだ」といった意見が出されていました。
福島第一原発では、事故直後から長期間働いている作業員の被ばく量の検査がまだ終わっていないことから、厚生労働省は東京電力に対して、今月20日までに検査を終えて結果を報告するよう求めています。

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