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6月17日のニュース

汚染水の浄化設備 本格稼働始まる

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の浄化設備は、17日午後8時ごろから高濃度の汚染水を処理する本格的な稼働を始めました。
増え続ける汚染水への対策の鍵となりますが、16日夜は試運転の段階で作業ミスによるとみられる水漏れのトラブルが起きるなど、安定して稼働できるか課題を残した形です。
福島第一原発で高濃度の汚染水を浄化する設備では、16日夜、本格稼働に向けて試運転を行っていたところ、主に放射性のセシウムを除去するアメリカ製の装置で水漏れが起き、装置が自動的に停止しました。
装置には汚染水を通して浄化する容器が連なっていて、東京電力は、このうちの1つで作業ミスによって配管の弁が閉じていたため、水の行き場がなくなり、隣の容器の安全弁が破損して水が漏れたとみています。
東京電力は、破損した安全弁を交換するなど復旧作業を進めた結果、午後4時すぎに試運転を再開し、問題なく動くことを確認したとしています。
そして17日午後8時ごろから、高濃度の汚染水を処理する本格的な稼働を始めました。
この浄化設備は、1日に500トンのペースで増え続けているとみられる高濃度の汚染水への対策の鍵となるほか、浄化した水を再び原子炉に入れることで安定的な冷却を目指すとされています。
しかし、試運転の前や試運転の段階で不具合やトラブルが相次ぎ、安定して稼働できるか課題を残した形です。

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