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6月17日のニュース

福島・浪江町 警戒区域で放射線測定

東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で立ち入り禁止となっている警戒区域で、福島県浪江町は、自治体としては初めて、独自に定期的な放射線量の測定を始めました。
定期的な放射線量の測定は、福島県浪江町が、原発事故が収束したあとの復興に向けて町内の実態を把握していく必要があるとして、独自に行うことになったものです。
測定は、17日から警戒区域と計画的避難区域で始まり、町の職員3人が福島大学の研究グループと共に、学校や工場など16か所を調査しました。
その結果、原発からおよそ6キロの町立請戸小学校では、地表から1メートルの地点で1時間当たり0.27マイクロシーベルトを観測し、今回の調査では最も低くなりました。
その一方で、警戒区域外の計画的避難区域にあり、原発から27キロ離れた県立浪江高校津島校の敷地では、17.2マイクロシーベルトと最も高い値が観測されました。
調査を行った浪江町教育委員会の屋中茂夫教育総務課長は「原発からの距離で線引きをすることには疑問を感じた。いずれは見直すべきかもしれない」と話していました。
町では、今後も週に1回、警戒区域などで調査を行い、その結果によっては、区域の指定の見直しも含めて国に働きかけたいとしています。

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