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6月15日のニュース

2号機取水口 2日連続で上昇

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東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、14日、2号機の取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素の濃度は、国の基準の93倍と前の日に続いて上昇しました。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で、14日、採取した海水から放射性のヨウ素131が、1cc当たり3.7ベクレル検出されました。
これは国の基準の93倍にあたる濃度で、13日の30倍に続いて上昇しました。
ここは、ことし4月に、作業用のたて穴から、高濃度の汚染水が流れ込んでいるのが見つかり、基準の750万倍のヨウ素131が検出された場所です。
また、先月、同じように汚染水が流れ出た3号機の取水口付近の海水の放射性物質の濃度は、セシウム134が基準の23倍、セシウム137が基準の17倍と、いずれも前の日をやや上回りました。
一方、福島第一原発の沿岸と沖合の合わせて13か所で行った海水の調査では、5号機と6号機の取水口の北側、およそ30メートル付近など、合わせて5か所で放射性セシウムが検出され、このうち沿岸の2か所で基準を僅かに超えました。
東京電力は「取水口付近の放射性物質の濃度は低下傾向で、新たな汚染水の流出はないとみている」としています。

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