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6月13日のニュース

汚染水浄化装置 試運転急ぐ

東京電力福島第一原子力発電所では、高濃度の放射性物質に汚染された水があふれるおそれのある水位に達するまで、あと2週間ほどとみられ、東京電力は、13日にも汚染水を浄化する装置の試運転を始めて、処理を急ぎたい考えです。
福島第一原発では、原子炉を冷却したあとの高濃度の汚染水が施設内にたまり続けていて、東京電力は、汚染水を移送できる施設の確保を繰り返していますが、このままでは移送先がなくなって、あと2週間ほどで水があふれるおそれのある水位に達するとみられ、雨が降るとさらに早まる懸念もあります。
汚染水への対策の鍵となるのが放射性物質の濃度を下げる浄化装置ですが、配管の継ぎ目から水がにじみ出たり、ポンプを動かしても水を送れなかったりといったトラブルが相次ぎ、性能を確かめる試運転がすでに3日遅れています。
この浄化装置は、いくつかの装置が組み合わされていることから、東京電力は、どの装置から試運転を始めれば効率的に進むのか検討を急いでいて、13日にも浄化装置の試運転を始めたいとしています。
また、5日間としていた試運転の期間を短縮できないか検討していて、東京電力は、できるだけ早く本格的な稼働を始めて汚染水の処理を急ぎたいとしています。

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