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6月12日のニュース

原発防災拠点 放射線対策は不十分

東京電力福島第一原子力発電所の事故では、住民の避難などの対応に当たる防災拠点「オフサイトセンター」が放射性物質の影響などで機能しませんでしたが、NHKが、全国のほかのオフサイトセンターに尋ねたところ、そのほとんどで、放射性物質への対策が不十分であることが分かりました。
オフサイトセンターは、原子力施設で事故が起きたとき、政府や自治体、それに警察などが一堂に集まり、事故や住民の避難などの対応に当たる防災拠点で、茨城県東海村で起きた臨界事故をきっかけに、150億円以上をかけて各地に建設されました。
福島第一原発の事故では、原発からおよそ5キロにあるオフサイトセンターが停電でほとんど機能しなかったうえ、放射線量が室内で高くなり、事故発生から4日後に移転しました。
NHKでは、地震や津波で被災した福島県と宮城県を除く、全国の原発周辺にあるオフサイトセンター14か所に施設の状況を尋ね、そのすべてから回答を得ました。
それによりますと、室内に取り込む放射性物質を減らす換気設備について尋ねたところ、90%余りで設置しておらず、また、入り口の扉を二重にするなどの対策も70%余りで取っていませんでした。
各地のオフサイトセンターは、原発からの距離が2キロから13キロで、事故の規模によっては放射性物質の影響を受けて機能しない可能性があることが分かりました。
また、いずれのオフサイトセンターも、代替の施設がありますが、3か所では本体と代替施設がほぼ同じ場所で、また2か所では通信設備が設置されていないなど、多くの課題が残っています。
経済産業省の原子力・安全保安院は「福島のオフサイトセンターが機能しなかったことは遺憾だ。事故の教訓を踏まえて、オフサイトセンターのあり方を見直したい」と話しています。

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