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6月8日のニュース

1・2号機 電源トラブル復旧

8日午後、東京電力福島第一原子力発電所の1号機と2号機の施設の配電盤の一部にトラブルがあり、中央制御室の照明が停電するなどの影響が出ていましたが、午後5時半すぎに配電盤に再び電気を供給し、午後6時半ごろまでに停電していたほぼすべての装置が復旧したということです。
8日午後2時20分ごろ、東京電力福島第一原子力発電所で1号機と2号機の中央制御室の照明や計器類が停電し、午後2時49分ごろには敷地内の放射線量を測定するモニタリングポスト2か所でデータを送るシステムが停止したほか、1号機の原子炉格納容器に窒素を供給する装置で圧力が上昇したため、東京電力は窒素の供給を待機状態にしました。
東京電力によりますと、停電の原因は2号機のタービン建屋の地下にある配電盤の一部にトラブルがあったためとみられますが、その後の点検で機器に故障が見られなかったため、午後5時32分に電気を再び流し始めました。
その結果、午後6時半ごろまでに中央制御室の照明がついたほか、モニタリングポストからのデータ送付や窒素の供給も再開できるなど、停電していたほぼすべての装置が復旧したということです。
このトラブルで、1号機と2号機の原子炉への注水には影響はなく、東京電力は配電盤のトラブルの原因を調べています。
このトラブルについて、政府と東京電力で作る統合対策室の事務局長を務める細野総理大臣補佐官は、「電源の多様性は徹底して確保してほしい」と述べ、重要な設備に電気を供給する系統の多重性に問題がないか確かめるよう、東京電力に求めました。

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