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国産ロボット 原子炉建屋内で作業へ

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東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水の採取や放射線の測定ができる、日本製のロボットが、原子炉建屋内部の作業に使われることになり、原発への搬入を前に、8日、公開されました。
このロボットは、災害現場で使うため、千葉工業大学や東北大学などの研究グループが開発したもので、福島第一原発で作業できるよう改良が終わったことから、8日、千葉工業大学で公開されました。
ロボットは、幅20センチ余りの2本の走行ベルトのほか、車体の四隅に4本の走行ベルトを装備し、原子炉建屋の中のがれきの重なった場所や急な角度の階段でも自由に移動できるのが特徴です。
車体の上には、放射線の測定機器のほか、原子炉建屋にたまっている汚染水の水位が計測できるセンサーが取り付けられ、汚染水を採取できる容器も装備しています。
また、2号機の原子炉建屋では湿度が99.9%と高い状態が続いているため、研究グループは、カメラのレンズが曇らないように、大学の学生寮の浴室で実験を重ね、カメラを密閉して内側の曇りを防いだうえで、レンズを外側から温める装置を装備して、表面の曇りも防ぐ工夫をしています。
福島第一原発の原子炉建屋では、これまでアメリカ製のロボットが使われてきましたが、日本製のロボットが投入されるのは初めてです。
千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長は、「ほかのロボットに比べ、より広い範囲を調査でき、作業員の被ばく量を減らすことができる。一刻も早い原発の安定につなげて、避難している人が早く自宅に戻るために役立ってくれれば」と話しています。
ロボットは10日以降、福島第一原発に搬送され、5号機で試験運転をしたあと、1号機から4号機での作業に使うことを検討しています。

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